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2009年
東急Bunkamura
山本六三展 聖なるエロス

古代から現代に至るまで普遍的な人間の深層課題である「エロスとタナトス(=愛と死)」を描き続け、2001年にこの世を去った山本六三の回顧展。その耽美で倒錯した世界は、美術のみならず文学の世界でも高く評価され、バタイユ作「大天使のように」・「眼球譚」(生田耕作訳)や吉田一穂詩集「白鳥」、塚本邦雄作「感幻楽」の装丁、「幻想文学」表紙画などを手掛けた。数多くの幻想・異端文学を紹介した仏文学者・澁澤龍彦は、山本六三を「銅版画のマニエリスト」と評した。また、パリで開催した個展では女流シュルレアリストであるレオノール・フィニから称賛を受けるなど、油彩、版画、デッサンともに多くの文化人から高い評価を得ている。
混沌とした時代において確固たる意思と卓越した表現力によって現れた倒錯した本能は、無秩序な美しさと妖しさを放つエロスとタナトスへと姿を変える。そしてその幻想世界は聖なるものに昇華されセンセーショナルな衝撃と共に、観る者を魅了し続けた。
今展では希少な油彩作品を中心にデッサン、版画など50余点を展示。(展覧会プレスリリースより)

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